2023年10月19日木曜日

保土ケ谷区障害者自立支援協議会 定例会出席


 代表・副代表の2名で、保土ケ谷区障害者自立支援協議会の防災部会と、当事者部会に出席しました。

防災部会では、いよいよ「被災地障害者センター横浜ほどがや」の開設が具体化してきて、今日は規約や役員、予算等を決めました。

大きな災害が起こった時、すぐに地域で「避難所」が開設される事は知っていても、自分で歩いて行ける人しか利用できません。
そして、大勢の人が利用する避難所は体育館や公園などの広い場所に開設されますので、そこで避難生活をすることができない方達は、どんなに危険でも自宅に留まざるを得ないケースが多いです。

そのような方達のために、行政では社会福祉施設などに「福祉避難所」を開設することになっています。ただし、一般の避難所のように災害が発生した直後から必ず開設されるものではなく、受け入れ準備が整った施設から順次開設していきます。
この福祉避難所は小規模のため、区役所から対象と判断されなければ利用することができません。

では、地域の一般的な避難所にも行けず、しかし福祉避難所の対象外の人達はどうすれば良いのか。
という、スキマを支援するのが「被災地障害センター横浜ほどがや」です。

保土ケ谷区は、横浜市の中で初めてこのような取り組みを行っています。
横浜ろう学校も保土ケ谷区にあるため、親の会の代表のひとつとしてこの活動に参加しています。

当事者部会では、来年2月にろう重複をテーマにした「どんぐりの家」の映画上映会が決定しましたので、予算やスタッフ、配布するちらし等の打ち合わせを行いました。

「どんぐりの家」は、実在の人物や学校をモデルにしたドキュメント作品です。こちらは昭和40年代の実際の話を30年前にマンガで発表され、その後アニメ映画化された古い作品のため、採用するにあたっては「今の時代には合わない」「聴覚障害に興味がある人が少ないのではないか」というご意見もいただきました。

でも、ろう学校の若い保護者や教員でもこのような歴史があった事を知らない人も多くなってきたのではないか、福祉関係者の人達にも知って学んでもらいたい、地域の人達にも「ろう重複」という言葉を知って支援に繋げてもらいたい、という思いで踏み切りました。

2時間超、盛りだくさんでクタクタになりましたが、有意義な会議でした。