2021年12月21日火曜日

保土ケ谷区地域自立支援協議会防災部会&当事者部会

ときわ虹の会代表と副代表の2名で、保土ケ谷区の自立支援協議会の会議に参加しました。
オンライン会議が続いた中、久しぶりにお会いできた方が多くて良かったです。なかなか集まるのも難しいので、今回は防災部会と当事者部会の2本立てで開催しました。

防災部会の方は、主に区役所の方に「災害時要援護者事業」についての説明をしていただきました。
今年は「福祉防災元年」と言われています。昨年7月の豪雨災害で、熊本県の老人ホームで入居者14名が犠牲になった事によって、国の災害対策基本法が変更になりました。
一般の会社には、緊急時の為の事業継続計画(BCP)はあると思いますが、施設などにも災害時と感染症の2種類のBCPの策定が義務化(3年間は努力義務)になり、今までよりも安全に避難やその後の生活ができるような取り組みが進んでいます。

ただ、どこかに入所・通所や就労をしている人は良いのですが、施設や会社から1歩外に出ればまた別です。今度は地域の人たちと一緒に、自分で何とかするしかない。
どこで障害を持つ方たちが支援を求めているか分からない中で、地域とどのように連携するか、災害ボランティアとマッチングするにはどのようにしたらよいかなど様々な問題があることが分かりました。

もうひとつ。当事者部会の方は、来年2月に勉強会を予定しています。
障害を持っている人の困難さやなぜ困難なのかを、色々な立場でお話をするイベントです。

部会の中に視覚障害の方がいらっしゃいますが、以前「目が見えなくて困っていることは何ですか」と聞かれて「別に困ってない」と仰っていたのがとても印象的でした。その方は、「資料はPDFで、メールで送ってください」とか言うんですよね。そこだけ聞いたら誰でもええっ??て思いますよね。読み上げソフトなどを使って、PCも使えるしメールも送れる。

聴覚で言うと、例えば耳が不自由なうちの息子がカラオケが好きだという話をしても、驚かれることが多いんですよね。きっと皆さんの心の中では「え、聞こえないのにどうやって歌うの・・・?」と思っているんだろうなと思います。でも、カラオケに連れて行くとドラゴンボールやらを気持ちよさそうに歌うわけです。

もしかすると、困難さを生んでいる原因は別のところにあるのかもしれません。
障害当事者は多くの人(特に支援者側)が思うようなポイントでは困っていないのかも?じゃあ障害を持っている人の困難さとは?という所に、何か気づきがあればいいと思います。