2017年7月7日金曜日

文字ガイド付きAED設置!

 横浜ろう特別支援学校の体育館前に、文字ガイド付きのAEDが設置されているのをご存じですか?

 平成28年の2月と8月、ときわ虹の会で「もしもの時の勉強会」という学習会を開催しました。
 2月は保護者対象で、横浜市消防局の皆さんと慈恵医大柏病院の救命救急の看護師さんに協力していただいて、救急車の呼び方やAEDの使い方の講義を行っていただきました。
 その時に看護師さんから、ろう学校のAEDには文字ガイドがついていないことを指摘されました。

 8月は夏休みだったので、お子さんやお父さんとともに家族で参加していただく形式にしました。
 再び慈恵医大柏病院の救命救急の看護師さんに来ていただき、横浜市消防局からお借りした人形やAEDを使って、子どもたちと一緒に救急の学習をしました。
 半年たっても文字ガイド付きAEDの話が進んでいないことに、看護師さんたちは非常に心を痛めていらっしゃいました。
 「耳の不自由な子どもたち、耳の不自由な保護者や先生がたくさんいるろう学校で、文字ガイド付きAEDだったら命が救えたのにという悲しい事故が起こらないで欲しい」と言われて、虹の会もPTAから勉強会に参加された方も、「絶対に必要だ」という気持ちが大きくなりました。
 そしてこのたび、ろう学校独自に文字ガイド付きAEDを設置していただくことができました。

 きっと、あの時の看護師さんたちの想いを目の前で聞かなければ、まだまだ設置には至っていなかったことと思います。そして、事の重大さをよくご理解いただき設置を実現してくださったろう学校にも大変感謝しています。

 当事者でなければ分からないこともあります。外から見てそれはおかしいといわれて気づくこともあります。子供たちが在学中には気づかなかったけれど、卒業して改めてわかることもあります。

 いろんな立場の人たちが気付き合って、話し合って、理解し合いながら声をあげていくことで、大きく変わっていくモノがあると実感した、素敵な日になりました。(事務局K)