ろう学校より、在校生の保護者向けに講演会のご依頼をいただきました。
ときわ虹の会から卒業生の親が2名参加して、卒業後の今の様子をお話ししました。
1人目は、卒業から2年目の今年20歳になる子。ついこの前までろう学校に通っていたので、新しい生活に慣れて落ち着いてきたという話で、なんとなく「卒業後はこんな感じに変わるんだろうな」と想像しやすかったのではないかと思います。
2人目は、卒業から8年目の今年26歳になる子。参加していた方々の中で、在校中に本人に会ったことがある人は1人ぐらいでした。現在は働きながら本人の意思で一人暮らしをしていて、アパートの汚い部屋のリアルや、何とか自力で頑張っている事を紹介しました。
学校を卒業すると、その後の人生は60年ぐらいあります。そのうち40年ぐらいは何かをしながら生きていかなければならないし、その間に親は年老いていって、いつかは誰かの手に託すことになる。その前に、自分が病気やケガ、高齢になって人のお世話になるかもしれない。
子ども一人一人の特性や本人の夢や希望、家庭環境、助けてくれる親戚やきょうだいの有無。人それぞれ違うので同じようにはいきませんが、ロールモデルをたくさん見て、早いうちから想像をしていくことが大事だと思います。
2人の話に共通していたのは、「子は子の人生、親は親の人生。親も自分の人生を楽しんで欲しい」ということでした。
先輩保護者として、なにかヒントになったらいいなと思います。