延期になっていた「福祉学習会」、ようやく開催することができました。
タイトルは「生きていくために知っておきたい福祉制度」学習会。
最近ではろう学校にも「特別支援教育コーディネーター」が設置されて、昔よりも福祉制度について詳しく勉強をする事が増えたそうですが、ときわ虹の会の会員には卒業生の家族だったり別の学校の保護者も多いので、制度や法律などを学ぶ機会は貴重です。
今回は、元横浜市職員の先生と地域活動ホームの所長さんをお招きして、福祉制度について詳しく説明していただきました。
横浜における特別支援教育の歴史、相談支援体系、横浜市独自の支援制度。
難しい内容もありましたが、どういうときに、どこに相談して、誰が、何をしてくれるという流れが分かりました。
横浜市独自の「後見的支援制度」の説明では、参加者から「へぇ~」という声が。金銭管理などを任せる成年後見制度と間違えやすいですが、後見的支援制度は障害のある人なら誰でも無料で相談や見守りをしてくれる制度です。
質問タイムでは、聴覚障害で使えない福祉サービスや、なぜ医療ケア児に看護師が配置されないのか、他県には役所に手話通訳がいるのに横浜市にはいないのか、などといった質問が飛び交いました。一つ一つ、丁寧に答えていただきました。
結論としては、市民から要望をすれば叶えられる可能性が高まるということでした。
そのためには市役所に声を上げなければいけない。その方法は、市区役所や地区センター等にある専用投稿用紙(郵送用の封筒と用紙がセットで置いてある)を使う、はがき、手紙、FAX,メールなどで送るといった方法があって、それらは横浜市のHPで公表されているし、連絡先を書いてあれば回答をしてもらえるとのことです。
実際に、困ったことを市に意見をしたら、ちゃんと設備を整えて貰えたという参加者もいました。また、地域活動ホームの所長さんは、「自分のところは、元々は障害者の親が集まって作った施設。要望は、必ずだれか聞く人がいる」と仰っていました。
福祉の制度を知る事と同時に、どんどん困ったことを要望をするという事も大切だと思いました。