2013年9月14日土曜日

柴田賢志氏 講演会

横浜市立ろう特別支援学校 成人学級委員会 主催
聴覚障害児・ろう重複児をもつ親の会「ときわ虹の会」 共催
横浜市教育委員会「親の学び支援事業」

柴田賢志氏 講演会「夢があれば生きていける」


夏祭りにも出店参加していただいた、株式会社まちふくに勤務されている
柴田賢志さんを講師にお迎えして、講演会を開催しました

柴田さんは、24歳の時に脳腫瘍が見つかり、手術をするとこから人生が大きく変わります
小さい頃からの役者志望の夢が叶い
1999年には救急戦隊ゴーゴーファイブのゴーイエロー巽大門役で出演
また、ミュージシャンとしても幅広く活躍されていた矢先の出来事

苦しい治療とリハビリを乗り越え、ハンデを負った体でいろいろな仕事を経験するなかで
一部の心無い職場の人たちの差別に始まり、絶望、苦悩、さらなる病気
それは言葉ではとても言い表せないほどの壮絶な人生を歩まれてきました

そして、まちふくの社長さんとの出会いが
柴田さんの人生を再び大きく変えることとなりました
今は、素晴らしい仲間と居場所を手に入れて
役者をしていた頃のように、たくさんの光が当たっている

それはすべて、柴田さんが何があっても諦めなかったこと
どんなに辛くても、ずっと夢を持ち続けていたことに他なりません


前回、夏祭りに出店していただいた時にも
手話で自己紹介をしてくださいました

聴覚に障害があると、コミュニケーションがとりにくいことも知ってくださっていました
笑顔があれば大丈夫、一緒に頑張ろうって言ってくださいました

とかく、体に不自由があると受身になりがちですが
どんなときも、人のことを考えて行動されている姿に感動しました
柴田さんからは、どんな逆境にも立ち向かって
前に進んでいけるパワーを分けていただきました

柴田さん、まちふく社長の田中さん、スタッフの皆さん
本当にありがとうございました




講演会の事を
柴田さんのブログで紹介してくださっていました
http://plaza.rakuten.co.jp/kingkenji/diary/201309150000/




今回の講演会では、手話通訳者、要約筆記者による情報保障を行いました
これまで、簡易的なパソコンでの要約筆記は行われていたものの
プロによるしっかりとした情報保障を体験する機会はあまりありませんでした

最初は、講師の音声もあり、手話もあり、文字情報もありで
子ども達は、一体どこを見れば良いか迷うのではないか?と心配もしていました

しかし、そんな心配をよそに
多くの子は、まず手話により情報を得て
手話が難しくて読み取れない部分や見逃した部分は素早く文字情報で補完し
格段にお話の内容を理解することができていたようでした

中にはずっと文字情報だけを読んでいた子もいたし
自分が使いやすい手段を選んで情報を共有できたということは
これからの将来のためには大きな前進だったのではないかと思います



最後に、ろう学校の教職員のみなさま
主催のPTA委員のみなさま
ありがとうございました。