2017年1月18日水曜日

311あの日を忘れない 防災講座

ろう学校PTAとコラボで、防災講座を開催しました。

前半は3.11に仙台で被災、避難所生活をされた女性の、被災当時のお話でした。
小学校で子どもたちを支援する側でありながら、自分にも小さな子どもがいる葛藤。

そして、周囲にどれだけ協力者を作っておくか。


「話を聞いて貰える人がいるだけでも気持ちが救われた。物を準備するのも大事だけど、いざという時に助け合える人を増やしておきましょう」というお話を聞いて、ハッとしました。
貴重なお話をありがとうございました。

後半は障害を持つ方が被災した場合にどうしたらいいかを、「地域の方に広めるための」聴覚版寸劇のお披露目でした。

自立支援協議会の方々は、地域の方たちに対して、知的障害の方がこんな風に困っている、といった寸劇を通して理解を広める活動をされていらっしゃいます。
これからは、耳の聞こえない人についても広く知っていただくため、活動を始めていってくださる予定です。1人でも多くの方が、耳が聞こえない人が何に困っているかを知っていただけるととてもうれしく思います。

聴覚版の取組みは、多分日本初かもしれません。シナリオに少し関わったので感無量でした。

この障害の人にはこうしましょう、と限定的なテクニックは、実際はその場になってみるとあまり使えないのかもしれません。
でも、聴覚障害の方ではなくても、例えばお年寄りで耳が遠い人だったり、震災の怪我やショックで一時的に耳が聞こえにくくなってしまったり、周囲がざわざわしていて放送が聴こえなかったりすることは誰にもあり得る事です。

車いすや視覚障害の方ではなくても、両手に荷物を持って歩いたり、ベビーカーや荷台を通りやすくするためには、通路を広く確保することは大切だったりします。

そういう、隣の人に対するちょっとした優しさについて、とても考えさせられました。

横浜は、近いうちに大きな地震が起こると言われています。少し、忘れかけていますが、決して他人事ではありません。避難生活のための物質的な準備だけではなく、人と人とを繋ぐ心の準備もしっかりとしていかなければならないと思いました。(事務局H)