2015年6月17日水曜日

第2回しゅわろう

しゅわろうとは、毎月1回のペースで開催している手話教室で、虹の会会員のろう者が企画・運営を担当しています。
しゅわろうの中では、ろうの保護者が先生(コーチ)として、4~5人のグループに1名程度入ります。手話をマスターするための勉強会ではなく、基本は手話に慣れよう、手話でおしゃべりをしようというコンセプトですので、話はよく脱線します。脱線してもいつも大笑いの2時間です。

今月のしゅわろうは参加者12名。2つのグループに分け、文章の読み取りと手話表現を行いました。

「海外旅行に行くので、カバンを貸してください」
という表現では、「カバン」が大切で、「海外旅行に行くのだから、小さなカバンではなく大きなスーツケース」というように、物の大きさや形などを的確に表すことが大切だと教えてもらいました。
目線、上下左右前後の空間をうまく使うよう気を付けました。

また、声を止めて表現をする練習もしました。本来手話はそうあるべきなのですが、学校や家庭では子どもの聞こえの程度によって音声と手話を併用する人が多いので、声を出さずに手話で文章を伝える練習をしました。手話の手の大きさや速さ、強さ、そして表情で意味が変わってくることを体験しました。

次回は七夕祭りを企画しています!



<参加者の感想>
しゅわろうに参加する前までは、学校内でろうの保護者と会っても「手話ができないから話しかけにくいな・・・」「手話が間違っていたら恥ずかしいから簡単な挨拶だけ・・・」と思っていました。
本当は、一緒に色んな事を話したいのに、どうしても手話で話さなきゃ!って思うと、緊張してしまって勇気が出ませんでした。
それが、今では信じられないほど、楽しく会話が弾んでいます。
間違っていてもいいんだ。少々ヘンテコな手話でもちゃんと読み取ってもらえる。そして、間違っていればやさしく何度でも直してもらえる。

「伝えたい気持ちが大事」ということを、コーチに教えてもらいました。

しゅわろうを続けていくうちに、コーチや参加者と仲良くなり、学校でもリラックスして声をかけあえるようになりました。「若者言葉」を教えてもらったりして、子どもとの会話も以前よりも楽しくなったように思います。