2015年2月7日土曜日

「ろうでもできる・ろうだからできる・わたしだからできる」講演会

「ろうでもできる・ろうだからできる・わたしだからできる
~子どもたちが障害を認め、ろうであることに誇りと自信をもって生きていくために~」

横ろうPTAの進路委員会との共催で、橋本一郎先生の講演会を行ないました。
子どもとの向き合い方について、大変考えさせられる内容でした。

<参加者の感想>

「障害者」と言われている人たち。
例えば車椅子の人たちの世界が当たり前だとすると、家の中だけでなく、公共のあらゆるものが低くなりますね。公衆電話も車椅子で丁度いい高さになりますから、車椅子を使わない方は腰をかがめて苦労して使わなければなりません。
このように、「障害者」の世界からすれば「健常者」が「障害者」となる。

今の時代は、「健常者」と言われる人達が住みやすいように作られた世の中だから、「障害者」が住みにくい。

この内容からスタートした橋本先生の講演会。

【わが子が卒業するまでに身につけないといけないことは何だと思いますか?】というお題のプリントを1人ずつ書きました。
参加者が書いたことをまとめたら、「喋れるようになって欲しい。発音が上手になって欲しい。」という意見は出ず、全員「生活力・コミュニケーション力」でした。

先生から、「お子さんは、1人で起きていますか?」という質問に対し、高等部保護者から「私が起こしています」という返事が出てビックリした場面も・・・。
卒業するまでに身につけることを親も子も考え、取り組んでいかないといけないと痛感しました。

勉強は大事!発音も大事!でも、もっと大切なことがあることがわかった講演会でした。
ときわ虹の会では、先輩保護者からいろいろな経験談を聞く機会があり、小さいころから「何が大切なのか」を学んでいたおかげで自分で起きることができる子になって良かったな~と思ったと同時に、卒業までに苦手なことに目を背けず克服していきたいと思いました。


:::橋本一郎先生プロフィール:::

東京都立光明特別支援学校 教諭
亜細亜大学 非常勤講師
聴覚障害児・者自己啓発グループ「ひよこっち」代表
厚生労働大臣認定 手話通訳士