子どもといっても、すでに成人になり働いている子どもの保護者が集まりました。
横浜ろう学校は横浜市18区全域+市外からも通学してきています。
そのため、在学中は何かと学校に集まった保護者同士で情報交換ができていたものが、卒業したあとはそれぞれの家と職場周辺が生活圏になるため会う事も減り(または全く連絡も取らず)誰が何をしているのか分からなくなるのは珍しくありません。
社会に出て働き始めると、これまでのお小遣いと違って万単位でお金を持つ機会が増えます。
交友関係も広がり、社会人の先輩、その先輩の友達、保護者が把握しきれない人達と付き合う事も増えます。大人なのだから自己責任とはいっても、障害を抱えていると完全に手放しとはいかない事もあります。
そんな中、保護者が知らない所で金銭トラブルを抱える子が結構多い。特に、聴覚障害だけでなく知的にも支援が必要な子は、十分理解しないままお金を払わされたり、割り勘で自分だけ多く請求された事もあるようです。
また、お金がないから遊べないと断っても、友達の職場の健常者の人(全くの赤の他人)から、「障害年金を貰っているだろう?」といった事を言われた子もいるそうです。
もう簡単に消費者金融で借金をすることも可能ですので、保護者としては背筋がゾッとする話です。
あるいは、ゲームに多額の課金をしていたり、ネットショッピングで高額な物を買ったりという報告もありました。
本人がよく分からないまま、他県まで友達と遊びに行って驚いたという人もいました。
ある程度の金銭管理は本人に任せたいところですが、交友関係を含め子どもの能力に合わせて保護者が支援していかないと、取り返しのつかないトラブルに巻き込まれるということを再確認しました。