2013年1月19日土曜日

防災講座

保土ケ谷区社協・保土ケ谷区自立支援協議会の方をお招きして
障害者のための防災講座の講演会を行いました

「天災が起こったとき、地域に暮らす障害を持つ方にどういった支援が必要か」

それは、障害を持つ方やその家族だけの問題ではなく
その地域に住む全員にとって、大変重要な事です















例えば、言葉が通じない国にいて、何か災害が起こったと想像してください

みんなが座っているから、とりあえず座って待っています
放送で、何か言われました
ほかの人たちはみんな、立ち上がって外に出ていきますが
あなたは何のことかさっぱりわからない

隣にいた人が、自分に何か言ってくれているけど
それもよくわからない

結局なんのことかわからず・・・・




これを、寸劇でやってくださいました
その状態が、社会にいる障害を持つ方(主に知的・発達障害)の気持ちです
聴覚障害を持つ人にとっても、同じ気持ちだと思います
もしなんのことか聞きたくても、言葉ではうまく伝わらない


放送で言われたことは、「食料を配るから外に行ってください」というようなことで
隣にいた人は、いつまでも座っているあなたに対して
「あなたは取りにいかないの?早くいきなさい」と教えてくれていた

何の事かわからなかったあなたは、その場に座っているだけで
結局食料をもらうことができないわけです


おこさんが小さければ
いつも親がそばについていて、子どもの代わりに意思を伝えることができますが
もしも、離れている時に天災がおこってしまったとき
もしも、子どもの元に帰れなくなってしまったとき
お子さんが一人になってしまう事もじゅうぶん考えられます

大きな地震なら、みんな自分のことや、自分の家族のことで精一杯です

そんな状況で、ぽつんとひとりで座っている状況になってしまうか
もしくは、地域の人が色々な手段でコミュニケーションをとってくれるか

日頃から、自分の子がどのような支援を必要としているのか
周囲の人に知ってもらうことも大切です

そして、わたしたちも困っている人たちにどのように支援をしたら良いか
しっかり勉強をして、みんなで助け合えるようにしておく必要がありますね


コミュニケーションボードというものをご存知ですか
下敷きのような少し丈夫なボードに、色々な動作や体の絵が書いてあります
言葉や動作ではうまく伝えられなくても
指をさすだけで、意思をつたえることができます
一部のお店にも置かれている場合がありますが、もっと普及してほしいですね