横浜ラポール大会議室にて、「つながろう重複@KANAGAWA」のイベントが開催されました。ときわ虹の会重複部会も所属しています。
https://www.facebook.com/rouchohukukanagawa/
まず、「つながろう重複@KANAGAWA」の個性的なネーミングについて簡単に説明すると、
神奈川県には、ろう重複児者のためにつながった親の会のネットワークがあります。
神奈川県聴覚障害者連盟の支援を受け、
県域(横浜・川崎以外)は「湘南聴覚障害児親の会」、川崎市は「川崎ろう重複のなかまと親の会もみじ」、横浜市は「ときわ虹の会重複部会」が担当しています。
実は、ずっとずっと10年以上も昔から、虹の会のイベントで一緒にレクをしたり、また他の会のイベントや聴覚関係のイベントで顔を合わせたりと、不定期で小さなお付き合いはしていましたが、殆どはメール等のやり取りで終わっていました。
ところが、2年前から開催している「神奈川のろう教育を考えよう集会」で重複分科会、さらに今年6月に横浜ろう学校で開催された集会の重複分科会と、「ろう重複」に特化した分科会を設定したところ、保護者だけでなく福祉の現場で働いている方、元ろう学校教員の方など色々な立場の方々が集まり、多彩な角度からの意見が出て大変盛り上がりました。
「ようやく重複にスポットが当たり始めた、この熱気を逃すわけにはいかない」
そうやって今回のイベントを鼻息荒く企画したのは良いけれど、夏休み中の平日…。冷静になり考えたら、参加者集まるかしら‼️と冷や汗が…。
20名ぐらい集まれば上出来かな・・・と思いながら迎えた当日。
午前中は東京で活動されている「クラブかたつむり」管理者の藤江様の講演を聞きました。お忙しい中、写真を多く取り入れた分かりやすいパワーポイントをご準備いただきました。現場の大変貴重なお話が聞けました。
午後は3つのテーマで分かれグループワーク。またまた話が盛り上がり、時間が足りなくて不完全燃焼の皆さんでしたが、最後に各グループの発表を聞きました。今回も多方面からの参加があり、最後には団結力も強まり、これから進む方向も朧気ながら見えてきました。
蓋をあけてみれば40名近くの参加者が!
当事者家族が多いのかと思ったら、意外と支援者が多いことに驚きました。
これは、自分や自分の家族が重複障害児者かどうかではなく、社会でみんなが協力して生きていくために「私に出来る事は何か」を探す場所でもあると思います。
また、夏休み中ですので小さなお子さんも一緒に参加されていましたが、保育も完備していて、ボランティアの方々のご協力により楽しく安全に過ごすことができました。
終わった~とホッとしたと同時に、次のステップへ前進しなきゃ❗と、また鼻息荒くなりました。
我が子が安心し安全に生活できる環境を作らないと、親は日に日に老いていくばかりです。そして、「子どもから手を離して、親が安心して老後を迎えることができる」という事でもあります。10年後、20年後、30年後には、自分が誰かに面倒を見てもらう側になっているのではありませんか?
今後も、重複部会は「つながろう重複@KANAGAWA」での活動を広げて行きます。
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さて、余談ですが、ときわ虹の会は「聴覚障害児者と家族の会」です。
子どもだろうと虹の会の一員ですので、しっかり働いてもらいました。
今回のイベントでは、講演会資料やアンケートなど8種類の用紙を袋に入れて参加者に渡しました。
資料にホチキス止めをして、1列に並んで1部ずつ取り、まとめて袋に入れる。指示通りに立派に「お仕事」ができました。こういった細かい作業を協力して行うスキルは、将来働く上ではどんな職場でも必要になります。なかなか家では体験できない事を自然と学べるのも、虹の会の良さのひとつですね。